幹部らの情報持ち出し

A社に在籍していた経営幹部S氏が、パートナー企業であるB社へ転職した際に、設計図などのA社の機密情報をB社へと持ち出したとする疑いが生じた。


A社とS氏へのヒアリングを実施後、S氏の自宅へ行き、個人所有のPC及び携帯電話の証拠保全を実施。また会社所有の保全対象物に関しても同日に実施した。
解析調査はメール、ドキュメント、外部接続履歴を対象とした。

【保全対象物】
・PC
会社貸与のPC 2台
個人所有のPC 1台
・携帯電話
会社貸与の携帯電話 2台
個人所有の携帯電話 1台
・サーバー
共有NASサーバー 1台(3TB)
・外部記憶媒体
SDカード 2台
外付けHDD 1台(1TB)

結果、個人所有のPCからA社の機密情報を発見した。また、携帯電話のメールから提供していた証拠を発見した。
データ自体は一度は削除されたものであったが、復元することが出来、発見に至った。

上記の様に、一度削除されたものであっても、復元することが可能なデータもあります。
もちろんすべてを復元することは難しいですが、復元により発見される可能性も十分にあり得ます。

その為には疑いが生じた際になるべく早期にデータの保全をすることをお勧めいたします。
実際に過去の事例では、証拠の隠滅を図り、専門家にHDD内のデータの削除を依頼していたケースもあります。

弊社ではいつでもご相談を受け付けております。お気軽にご相談ください。

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