不正なアクセスによって流出してしまった仮想通貨「NEM(ネム)」。580億円相当という多額の流出となったことで仮想通貨取引の安全性に対する懸念が多方面から関心が集まっている。専門家からはネムという通貨自体のセキュリティーに対する意識は高く、他の通貨と比べると対策を講じやすいと考える。
国際非営利団体ネム財団のロン・ウォン代表は、「家とドアと鍵があったとしてドアに鍵をかけなければ泥棒が入ってきてしまう。われわれとしては家とドアと鍵を備えていたが、コインチェックはドアをロックするための鍵を使っていなかった」と述べているという。仮想通貨の「NEM(ネム)」もブロックチェーンも安全性の高いプログラム。では、なぜこの様な不正流出が起ったのか。